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2001年5月アーカイブ

 このホームページを公開して早、3ヶ月が経とうとしています。みんなに協力してもらって形もやっと整って来ました。うるさ〜い(?)編集長のお陰で中身も充実出来たように思います。何たってレイアウトやまとめはホントに良くやってくれました。この場をかりて感謝です。中身もさることながら外に向けてのアピール、ファンの方々への配慮などドラマーにしとくのはホントにもったいないくらいの気がききよう?、頭が下がります。お陰さまで毎日少しずつですが皆さんにのぞいていただいてるようです。今日はこの数日、寄せられたメールの紹介と御質問にお答えしようと思います。

 先ずは40代の男性から「30年くらい前にたった一度ラジオで聴いた曲がず〜っと気になっていました。一体誰が歌っていたのだろう・・・。確か'鍵をかえして'とか言っていたような。レコード屋(今はCDショップ)に行く度に気になって探してました。先日やっと大橋さんのベスト盤の中に見つけました。長い道のりでしたよ。」こんな内容のメールが寄せられました。ちなみにタイトルは『鍵はかえして!』ですけど。良く見つけてくださいました。「30年振りの謎解明」という、私にも嬉しいメールを寄せて下さいました。この曲は私のデビュー曲なんです。1974年発売の『フィーリング・ナウ』というデビューアルバムからのシングルカットです。先日お亡くなりになった井上忠夫(大輔)さんの作曲、なかにし礼さんの作詞でこの時代の先端を行くソフトソウル(?)風な曲です。今と違って邦楽は演歌、歌謡曲が主流でおまけにアイドル全盛期へ向かい出した頃です。私はどうしてもポップス・シンガーを目差したかったので、このデビュー曲は大満足でした。とは言ってもこのアルバムは世の中的には目立たなかったです。12曲中9曲は洋楽カバーでオリジナルは3曲のみという、どちらかと言うと業界に向けてのアピールを目的としましたから。

 このデビュー曲『鍵はかえして』(いつのまにか'!'が抜けましたが)は地味なデビューということもあり、その後20数年歌う事もなく過ぎて来ました。1993年(VAPレコードに移籍後)セルフカバーのアルバムを作ろうと言う企画が持ち上がり、当然その一曲に加えられました。このアルバムにはこれまでのヒット曲、代表曲、思い入れのある曲を選びました。ベストアルバムではない証拠に全曲アレンジ仕直し、歌も含めて新たにレコーディングしたのです。オリジナルと聴き比べてもらいたい『鍵はかえして』です。ビート感を強くして華やかに仕上げました。

 もう一人の方も男性です。「ホームページ見ました。ついに、って感じですね。このところ中年になったせいか、10代後半に聴いていた音楽が懐かしく、その頃のアーティストのアルバムを聴き漁っています。勿論その一人に大橋さんも入っているのですが、どうしても曲名が分からなくてCDを買えないのです。覚えてる限り歌詞はこうです・・・」「高速の向こうに広がる 町はもう明かりのうずだわ スターライト・・・」とほぼAメロ半分くらい書いてありました。私でも一瞬?思い出せないくらい前のアルバムの一曲でした。お答えしましょう!。その曲のタイトルは『夜のハイウェー』で山上路夫さん作詞、梅垣達志さん作曲です。1977年発売のアルバム『クリスタル・シティー』に収められています。通算4枚目のアルバムで美乃家セントラルステーションでレコーディングしました。日本フォノグラム(フィリップス)から出ましたが、数年前「Q盤シリーズ」としてCD化されました。

 思いがけない曲やアルバムに隠れた名曲、そんな歌が皆さんの思い出の一曲になっていることを知って嬉しく思いました。曲によってはレコーディングしただけで一度もステージで歌われなかったものも多々あります。思い入れとは別に、ヒット曲の影に隠れてしまった渋めの一曲とでも言いましょうか。今こうして聴き直して下さったり、軌跡をたどって下さる方々がいるってことは何て幸せなことでしょう。この機会にHPのディスコグラフィーを是非見ていただきたいです。ついこの間ですがやっと、アルバム部門が完成しました。一枚ごとに曲とその当時のレコーディング風景を綴ってみましたのできっと、懐かしく楽しんでいただけると思います。とにかくメールありがとう。またいつでものぞいて見て下さいね。
                                                         サンキュー     Junko  
 やっとここ数日暖かくなってホッとしています。先週までの寒くてジトジトした日々はホントに侘びしく感じられましたもの。このまま梅雨に突入したらどうしよう・・・なんて言ってたら沖縄では梅雨入りしたって言うし、台風も来て大雨だっていうし・・・五月晴れ?と思ったのはつかのまの夢?!。

 ゴールデンウィークが終わった頃からバタバタといろんな人に会う機会があり懐かしいやら、うれしいやら。時が過ぎるあまりの早さに驚いたり、嘆いたり、慌ただしかったです。ノブちゃん(斉藤ノブ)のお店がオープンして、そのパーティーではピアノの国府弘子さんとお会いしました。他にも業界の方々(アーティストからスタッフまで)で溢れていましたっけ(流石です?)。下町兄弟とも久々の御対面。国府さんとは3年振りの再会です。初めてお会いした時も妙にウマが合って、ず〜っと前から友達だったような錯覚に陥りました。何と、私のニューヨーク時代と前後して彼女も留学していたとか、共通の知り合いで同じようにイヤな思いをしたとか偶然とはいえ、あまりに境遇が似ていることにビックリしたんです。確かに性格も似ているかも?。サバサバしてカラっとした肝っ玉母さん系の性格。写真で見るいかにも'物静かなお嬢さん風'とは月とスッポン(失礼)。彼女もイメージで誤解されてるんだろうな・・・なんて勝手なことを思ったりして。この日も会った瞬間から一気に3年が吹っ飛んじゃうくらい盛り上がりました。変わった事と言えば彼女が既婚者になってた事でしょうか。独身の時とは違って今回はぶっちぎれる前に引き揚げました・・・そりゃあそうでしょう。とにかく楽しい人ですよ。また近々絶対会おうね、と固く約束をかわして帰って行きました(後ろ髪を引かれつつ)。

 私の頭の片隅にず〜っと気になっている事がありました。パーティーやら飲み会やら出かける事が多いこの数日。なのに気掛かりな事があるせいか飲んでる割には酔わないんですよ。というのは読売新聞の北海道版でコラムの仕事を受けたこと。「ポプラ並木」というコラムで月一回投稿するものです。題材はおまかせ、ですが600字というかなり限られた枠なのです。気軽に考えたのですよ、受けた時はね。このHPでも書いてる事だし何とかなるだろう・・・。実際書き出してみると、限られた字数でまとめあげることの何と大変な事。無駄なく簡潔に、の難しさ。先ず何を書こう・・・というところで止まっちゃうんですから。気掛かりなんだけど決めあぐねているという事態です。仕方がないから日々心に引っ掛かることに目を向けてみようと思いました。何気なく通り過ぎる事柄もちょっと立ち止まって見てみると物語りができるという事に気ずきました。そんなこんなで四苦八苦しながら何とか決めて、先日第一稿を渡した所です。5月16日が掲載の第一回目です。機会があったら見て下さいな。月〜金(毎日日替わり)で市長、会社社長、作家、漫画家、大学教授などさまざまな分野の方々が登場しているそうです。私は私の視線で、私らしい事柄を、感じるままに書いていけばいいと思うことにしました。ますますパソコンに向かう時間が増え、肩凝りと腰痛を気にしながらスポーツクラブに通う日々となるのでしょう。ま〜ったく、身体のためにいいんだか悪いんだか・・・。どんな事も仕事となると、いや責任を持ってやるとなると大変だ、とつくずく感じる今日この頃です。