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2011年10月アーカイブ

 先日、ある番組のロケで夕張に行きました。今年は暖かかったから紅葉の時期がだいぶ遅れているらしい。やっと色づいて来たかな?、と言う頃合いだ。ほぼ一年ぶりに訪れた夕張は大きな変化もなく、相変わらずゆっくりとした時間が流れている。前より人通りがあるように感じるのは気のせい?そう言えば車の往来も何だか多い気がするけど・・・。何はともあれ、うれしいことです。


 ロケでは私の子供時代のゆかりの場所をいくつか訪れました。残念ながら私の通った小学校も中学校もすでに統合され、廃校になってました。今や廃屋となった小学校の前を通った時はさすがに寂しかった。6年間通った私の小学校はあの頃が一番にぎやかな時代だったはず。生徒の数も多かった。市内には小学校が6~7校、中学校は9校もあったはずですから。それが今や夕張には小学校、中学校が一校ずつ。それも南清水沢と言う街に移設されてました。


 訪れた夕張中学校では、ちょうど音楽会が催されていたのでのぞかせていただきました。コーラスや高校の吹奏楽部、ゲストのお母さん達?の合唱団などそれぞれ数曲ずつ披露された模様。お客さんは出演者の家族や関係者と年代も様々。いわゆる"文化祭"みたいなもの?私がのぞいた後半で一番ウケたのは高校の吹奏楽部でしたね。ちまたで人気のあのドラマのテーマ曲、『まるまるもりもり』。イントロがなるや、いきなり子供達が前に押し寄せ、演奏に合わせて歌い踊り始めるではありませんか。子供にはウケてるとは聞いてましたがホントでした。終わったとたん、子供達から『アンコール!』の声がかかったのには笑っちゃいましたね。ちょっと和んだロケのひとときでした。こんなに元気な子供達がいるって事は夕張もまだまだ大丈夫・・・。


 その後夕張市内に戻って、私の思春期に良く通った市民会館へ。中、高時代はここでよく映画を見ましたね。オードリーヘプバーンはじめ華やかな洋画の数々。都会への憧れ、外国(特にアメリカ)への憧れがこの場所で募って行ったのです。数年前に訪れた時は会館の壁シミやカビなど悲惨な状態に心配だったのですが、今回は管理が変ったとかでずいぶんきれいになっていました。それでも人気ない会館内はひんやりと冷えきっており、外の方が暖かく感じられる程。あの頃の華やかさはみじんもなく、何となく漂うカビの臭いがとても切ないの・・・。


 市民会館を出て、昔のように家に向って歩く。途中の大きな橋?(あの頃は大きくて長い橋に感じた)を渡ると今はおじさんの家に行き当たる。もう私の生家もその場所もなく、すっかり様子も変わってる。どことなく辺り全体が小さく感じるのは大人になったせい?ロケの最後はおじさんの家で私の子供時代の話を聞いておしまい。一緒に飲みたそうなおじさんを残して、あたふたと一行は札幌に戻ったのでした。(おじさんごめんね。次はきっと飲もうね)


 翌日も午前中から北大軽音楽クラブの仲間達(先輩ですが)とご対面。懐かしい

昔話に苦笑いやら照れ笑いやら・・・いつ会っても、変らない感じにホッとする。後ろ髪を引かれつつ、次のロケ場所へ。何とも慌ただしい。結局この日も夕方6時半頃まで場所を変えつつ収録してその足で千歳空港へ。ホントに濃い、二日間とは思えないくらいのロケだったこと!ぐったりして家にたどり着いたのは日付が変る寸前だもの。この模様は28日の『ミュージックトラベル』(BS JAPAN)で放映されるらしい。何はともあれ、ホントに、お疲れさま!!!