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2009年5月アーカイブ

 レコーディングも大詰めに来ました。いよいよ明日が最終日。この数日、エンジニアは寝る間もなくスタジオにこもってTDに明け暮れています。とにかく明日中には何としてもTDを終わらせてもらいたい。翌日にはそのHDをロンドンに持って行ってもらわなくちゃならないからです。実際、リリース日まではもう、一日の猶予もないのです。

 今回のアルバムもマスタリングはロンドンでやる事にしました。ついては記念と言う事で、アナログ盤(LP)も作りたいと要望を出していたのです。快諾と言うより、無理矢理?おねだりした感じ!?でもぎ取りました。それならついでに、カッティングもロンドンでやりましょうよ、と言う事になったわけ。我々世代には特別な思いのある「アナログ盤」です。無駄だ、邪魔だと言われようが、30センチのあの大きさがいいのです。あの大きさだと「ジャケット」も一つの作品なわけで、作りがいがあると言うものですよ。ハッキリ言って、今回もハイセンスで、ステキなジャケットですよ!

 私も昨日は11時くらいまでスタジオにいたかしら?TDし終えた曲を最終確認する作業です。改めて新鮮な気持ちで、耳で、曲に向かうのです。ファースト・インプレッションがこの時いかに大事か、死ぬほどわかっているはずなんですけどね。この曲の最初のイメージをもう一度思い浮かべて、そのイメージが重なっているかどうか・・・。またはイメージが膨らんでくれたかどうか・・・。もしくはこうなって欲しいとか。2度、3度聴くと、もうダメ。嫌でも人は聴き慣れてしまう。

 それにしてもエンジニアは本当に大変な仕事だと、毎回思います。神経をすり減らす上に、「技術と感覚」の両方を要求される仕事でもあります。時代性や音楽性はもちろん、体力も必須条件の一つ。『もう一人のミュージシャン』と呼ばれるにふさわしい役割を担っているのです。今日も一人、コツコツとスタジオで作業を始めている頃でしょうか?よろしくお願いしますよ!それでは、後で!!!