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2009年4月アーカイブ

 昨日は久々に雨。あまりにも久しぶりで、ゆううつと言うよりちょっと新鮮。今日は又しても夏日が戻って来ました。東京の空もスッキリと、気持ちいいほど晴れ渡っています。まぶしいほどの、汗ばむほどの、この陽射しが気持ちいい・・・。

 レコーディングは多少遅れ気味ながらも順調(?)に進んでいます。毎日のスタジオ通いは健康のため、歩く事にしました。片道30分くらいかしら?歩くにはちょうどいい距離と気候です。出来るだけ裏の通りや、木々のある道を探し、眺めながら通っています。スタジオに着く頃にはほんのり汗ばんで、声を出すのに程よく体がほぐれてる。一石二鳥なのです。(4月15日記)

 さて、今回もカバーアルバムにすると言う事は前に触れました。なので、スタッフも前作の方々にご協力いただく事にしました。案の定今回も、誰もが知っている名曲の数々を料理するのは至難の業です。みんなでアイディアを出し合い、苦しみながら、でも、この行程を楽しんで取り組んでいます。漠然としたイメージが音によって徐々に描かれて行く、描いていた通りの風景が見えて来た時などまさに圧巻。最高の気分です。半分以上、仕上がった感さえあったりします。

 当然、辛い場面も沢山あります。何度もダメ出しをするのもされるのも、ホントに辛い。正しいとか間違っているとか、そう言う問題じゃないんです。言ってみれば、「好みの違い?」みたいな実に、曖昧なものなんです。だけど、だから、こだわるんですよ。ファースト・インプレッションがいかに大事か。最初の漠としたイメージをいかに最後まで持ち続けていられるか・・・など。感覚がとっても大事な気がします。そうは言っても、ダメ出しをされた方はたまったもんじゃないですけど。『正解はこれ!』と言うのがないだけに、始末が悪い。納得がいかない事も、意図を理解するのに時間がかかることも多々あります。最終的にはプロデューサーとの信頼関係に落ち着く訳です。意図が理解出来た時はいい。わからない時もたまにあります。その時は「この人の感覚を信じる」と、腹を決めるのです。

 これから今月末にかけて、レコーディングも佳境に入ります。世の中がゴールデン・ウィークと華やかな頃、私達は時間と戦いながら四苦八苦しているに違いありません。おまけに、私にとっては『歌入れ』と言う大仕事が待っています。楽しくもあり、本音は苦しい時間です。ディレクションをしてくれるケンちゃんが「鬼」に見えて来る瞬間も多々あります。でもどんなに辛口でも、言ってる事が正しいから余計悔しい。その鬼軍曹と今日もこれから戦場へ向かう、歩兵の大橋であります。お天気がいいのが何よりの救いです。