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2008年10月アーカイブ

 アッと言う間に秋から冬に向かう季節になってしまいました。今年は私用の雑用に追われ何となく気ぜわしい。精神的にも肉体的にもどこか不安定で、気づかずにストレスになっているようだ。体調も今ひとつすっきりしなかった。これまでがノー天気過ぎたのか、体が丈夫なので過信し過ぎたのか、ちょっとガタが来たのかも?考えてみたらもう、そんな年代になってますものね。こうなったらよし!今年はメンテナンスの年にしよう!

 夏休み以降、通常のパターンとは違うライブが結構ありましたね。帰って早々昨年に引き続き、鎌倉音楽祭に出演させていただきました。去年とは違い、何とか雨は免れました。ちょっと危なかったけど。昨年以上に集客も上々、夏の夜の幽玄なひとときに酔いしれました。聴いてる方もやってる方も、非現実的空間にいるような不思議な気分になるのです。もちろん、コンサートは大いに盛り上がりました。

 9月に入ると『 THE ETERNAL SONGS 』と言うイベントに参加しました。場所は国際フォーラムホールAにて。総勢20組のポップアーティスト達の共演です。何とも贅沢なのは20組の歌手それぞれが全員一曲(自分のヒット曲)のみでの出場なんです。久々に懐かしい顔ぶれに再会し、出演者も非常に楽しめたコンサートとなりました。まるで同窓会のように、みなあっちこっちと楽屋訪問に忙しいの。そして又あらためて、80年代~90年代のポップスはそれぞれ個性的であった事に驚かされました。曲調はもちろんですが、歌手の音色と個性、世界がしっかりとある。職業作家(作曲家、作詞家)が大活躍の時代でしたね。

 10月に入ると『おかやま国際音楽祭2008』と言うイベントに参加。なんと!懐かしい、別名『夜のヒットスタジオ』ですよ!もちろん、司会は吉村真理さん&井上順さんのお二人。実に23年ぶりの再会でしたが、相変わらず息の合ったお二人のやり取りは圧巻!楽しいったら!!!何とコンサートは3時間半にも及びまし
た。おまけに、2回公演だったんですよ!!!楽しかったけど、出演者もスタッフもへとへとだった事は言うまでもありません。2回合わせて7時間にも及ぶコンサートだったわけですから。全員重労働のうちに無事に終了致しました!

 3日おいて今度は京都での仕事。本当に久しぶりの京都です。私としては初の、京都フィルハーモニー室内合奏団との共演です。題しまして『大橋純子と京フィル ロマンスコンサート』京都コンサートホール大ホールにて。京都フィルの皆さんは恒例のコンサートのようで、過去いろんな方々をゲストに迎えています。私はと言うと、これまでもいろいろなオーケストラとの共演はありましたが今回は違う意味でちょっと緊張感がありました。

 この京都コンサートホールは基本クラシック使用ですから、音楽は生音でお楽しみいただく訳です。いわゆるPA(音響)システムは完備しません。歌のみマイクを使用させていただきましたが、バックの生音とバランスを合わせるとほとんど生声に近い状態です。当然モニターもあるにはあるけどそんなに音量は出せません。苦肉の策で、私はオーケストラに囲まれる形で歌い位置を決めました。自分の声が大きすぎるとバックの音が聞こえないし、演奏する皆さんにも邪魔になります。ほとんど『素』の状態で歌うわけ。普段とあまりに違うのでかなり緊張感がありましたね。おまけに、このホールの客席は360度ステージを囲んでいるのです。逃げ場がないとはこう言う事ですかね?いろんな意味で冷や汗がでましたよ。でも最後の方になると気持ち良く感じ出すから不思議。人間ってちゃんと順応するのね!?それにしても京フィルの皆さんは流石でした。全員がソリストで、個性派揃いの合奏団と言うだけあります。キレも音色もすばらしかった。いい経験をさせていただきました。

 こんな具合に、いつもの定番のライブとはタイプの異なる仕事が重なる時って、こう重なるもんなんですかね?この後はもっとすごいです。ピアニストとのデュオとの共演ですもの。『Terra』のレコーディング以来、度々お世話になっている同じ夕張出身の大山泰輝さんです。彼も6月にアルバムデビューしたばかり。タイトルは『PIANO ROCK』。生ピアノで往年のハーッドロックをやっちまうと言うものです。その彼との共演で夕張と八戸に行って来ました。と言う訳で、さすがの大橋もここまで乗り切って一段落はしたけれど、へとへとでっせ~~~!しばらく休憩させていただきます!!!