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2007年5月アーカイブ

 5月も今日で終わり。終わってみれば、連日レコーディングに明け暮れた慌ただしい一ヶ月でした。合間をぬって札幌への2往復と沖縄ですもの。正直いって、へとへとです。久々に濃い一ヶ月でした!

 札幌はいつものラジオ収録とこれ又、初のナレーションの仕事です。慌ただしい時に限って、慣れない初仕事に取りかかると言う、これも皮肉なものです。でも前から興味があったので、大変だったけどやりたかった。で、やっぱりやって良かったです。「話す」と言うのがこれほど難しい事だったと思い知りましたけど。夕張の新しい市長さんに密着すると言うドキュメンタリー番組だったので、お受けしたのです。私としても是非、やらせてもらいたかった。大変なのは覚悟の上でね・・・。ホント、大変でしたよ。やっぱり、プロにはかないません。とてもいい勉強をさせてもらいました。でも、機会があったら又挑戦したいとそれでも思う、懲りないオオハシです。だって何はともあれ、楽しかったですもん!!!(関係者、スタッフの皆さんには長時間に渡り、御迷惑をお掛けしましたけどね)

 タビの前後も当然、レコーディングでスタジオ通い。短期間でアルバム全12曲を録り終えようと言うのですから至難の技です。企画が持ち上がって急きょやる事になり、発売も出来るだけ早めが必至。何と言っても「夕張支援」のための企画アルバムですから、早いに越した事はありません。中身は、北海道の著名アーティストの名曲カバー集です。考えてみたら、北海道にはすばらしいアーティストが大勢いるじゃありませんか!
名曲も数え切れないほど。その中から選曲し、私が歌う訳です。でもね・・・聴くとやる(歌う)とは大違いですよ。思った以上、聴いてた以上、やってみるとホントに大変!!!どれも個性的で、それぞれがしっかりと世界があります。おまけに男性もあれば、ジャンルの幅も広い。まさに闘いの日々です。

 四苦八苦しながらもやっと、あと一息のところまでこぎ着けた感があります。それでもね。歌入れもあと一曲となり、ちょっとだけ心に余裕が出て来たかしら・・・?そんな矢先の沖縄です。少しゆっくりさせてもらった、二泊三日の仕事でした。企業イベントで短いステージでしたが、久々の大橋チーム勢ぞろいとなり、盛り上がりました。何と言っても場所がすばらしい!名護市にある沖縄サミットの会場です。風光明媚は言うまでもなく、何より波の音に癒されました。梅雨に入ったとは言え、着いた日はいいお天気に恵まれ言う事なし。だから言ったでしょ?!『晴れ女』だってば!!!

 何度も仕事で沖縄には来ていたけど、名護市は初めてでした。いい所でした。聞けば、ここからそう遠くない所にあの、「美ら海(ちゅらうみ)水族館」があると言う。スポンサーの御好意で、レンタカーまで用意されちゃったんですもん。行くしかないでしょ?!行って来ましたよ!!!見て来ましたよ、『ジンベエザメ』。とりあえずは、沖縄の話はおいといて。(落着いた頃にゆっくり振り返ってみましょう)

 とにかく昨日までの「沖縄気分」を振り払わないと・・・グッと頭と体を切り換えて!・・・と。今日もこれからスタジオです。今回の企画はそれぞれの名曲の世界を大橋風に且つ、アルバムの世界を一つにまとめ上げる、大仕事です。この制作は私にとっても初チャレンジであり、とにかく勉強になったのは確かです(まだ終わってないけど)。それぞれのアーティストの世界をちょっとだけ、覗いた感があります。洋楽カバーとは全然違うから不思議なものです。とりあえず、一人でも多くの人に聴いていただければ、と思います。微々たるものですが、「塵も積もれば山となる」の気持ちで、私なりの『夕張支援』の第一歩にさせていただこうと思います。よろしくお願いします。そして、どうぞ完成を御期待下さい。
 ゴールデンウィーク真只中、どことなく街は静かな気がします。GW初日、私は金沢でステージに立ってました。前日からリハーサルの為、前乗り。今回は「オーケストラアンサンブル金沢」との共演で、歌ゲストと言う訳です。いつもとは勝手が違い、ちょっと緊張ぎみ?!

 それにしても、久々の金沢ですもの。どことなく気分はウキウキしてしまいます。「北陸の小京都」と異名を持つとか?・・・どこか雅びな風情を感じてしまうのは気のせい?!まだ風は冷たかったけど、お天気に恵まれて良かった。『晴れ女』はまだまだ生きてますよ!。

 今回はオリジナル5曲に加えて洋楽カバー1曲。せっかくオーケストラで歌うのだから・・・と、『Over The Rainbow』を選びました。過去に一度だけ(20年くらい前かな?)歌った事がありました。編曲は大貫さんと言う、若手の逸材です。前田憲男さんの門下生らしく、ジャズっぽいアレンジになってました。予想外のアレンジでしたが逆に、楽しく歌えたかな?。終わってみると、内輪では一番評判が良かったみたい。

 「オーケストラアンサンブル金沢」は評判通り、いいオーケストラでした。リズム、音色、アンサンブルがとても良く、音がすっきりしています。団員の方々も生き生きと楽しそうに演奏していましたね。皆さんの人柄かしら?、暖かい雰囲気で歌わせて下さいました。このオーケストラのすごい所はクラシックからポップスまでと幅広く、年に20回あまりの定期演奏会を催しているのだとか。それほど固定ファンがいる訳ですよ。さすが、文化水準が高い金沢ではありませんか!。

 ポピュラー部門の常任指揮者である、渡辺俊幸さんが今回も指揮をして下さいました。以前にも何度かすれ違った事はありましたが、一緒に舞台に立つのはこれが初めてです。穏やかで、もの静かで、優しい人です。こういう場面では、不馴れな私は緊張しがちなのですが、彼の人柄で助けられました。もちろん、団員の方々の人柄もそうなのでしょう。違和感なく、すんなり溶け込めましたもの。

 同世代と言うのもありますが、渡辺氏の経歴がとてもユニークで、それにも惹かれましたけど。なんと!、この世界に入るきっかけは「赤い鳥」という、フォーク・グループのドラマーだったと言うから驚きじゃない?!まだ高校生だったと言うからやっぱり、並みの凡人ではなかったわけだ。これまでも今も、NHKの大河ドラマの音楽を数多く手掛けているそうです。小耳に挟んだところではあの、「利家とまつ」や今の「どんど晴れ」もそうらしい。作曲、編曲、音楽監督と実に多才の持ち主のようです。とてもいい雰囲気で、楽しくコンサートを終え、叉の共演を固く約束して金沢を後にした私でした。

 このところの私は、何かとバタバタして落着かなかったので、この二日間はゆとりを取り戻せたタビとなりました。沢山のいい出会いがあり、発見があり、何より元気になりました。おいしい物も沢山いただきましたしね。旬の白海老のかき揚げはホント、美味しかった!。空港では『古都金沢』らしい和菓子でもお土産にしようと思いましたが、買ったのはなぜか『あんころ』でした。正式名称は『観光兼六園あんころ』です。金沢名物と書いてあったからいいやね?!