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2007年1月アーカイブ

 サンフランシスコ滞在中の5日間はお天気に恵まれ、歩き回るのには最適でした。一年中を通して寒暖の差が少なく、とても過ごしやすいのがここの良さらしいのです。アメリカ全土でも「住みたい土地」として、憧れられてるとか?。確かに空港から外に出たとたん、暖かく感じました。お天気と陽射しがあまりにも眩しく、どこかリゾートにでも来たのかしら?、と思うくらいでしたもの。ただ、翌日から翌々日にかけてぐっと気温が下がりました。こちらでも50年ぶりくらいの寒さだと、話題にのぼる程。空気が乾いているから余計、風の冷たさを感じるのかも知れません。顔と手が冷たくて久々にしびれました。

 ホテルは街の中心にあり、周りには有名店鋪ビルが林立していてとても便利。昨年進出したばかりと言う、Bloomingdale'sやMacy'sなどのデパートも数ブロック以内。手が届く範囲に何でもある、と言う利便さがうれしい。とにかく、無駄がありません。こじんまりとした街の良さですね。おまけに、ホテルの前の通りにはケーブルカーが走っているのです。これ又便利でしょ?。数ブロック歩くとPowellと言う駅があって、Muni(ミュニ)や Bart(バート、こんなスペルだったかな?)いわゆる地下鉄にも乗る事が出来ます。どこへ行くにも比較的近いので、こんな私でも活動的になりますよ!。

 さて、無事に仕事を終えた翌日。第一陣が帰国した後、我ら4人はお昼から行動開始です。日毎にサンフランシスコが楽しくなって来た私達は、残された一日を惜しみなく過ごそうと意気込んでいましたから。今回で4回目と言うおっさんがなぜか、トラベル・ブックを持参していたので大助かり。(私達、この時点ですっかりツーリスト?です)。この数日間に仕入れた情報を吟味して先ずは、フィッシャーマンズワ-フ(スペル忘れた)へ。観光を兼ねて昼食と、出来れば Golden Bridgeをもう一度近くから見ようと目論んでいました。

 この辺りは海辺の観光名所。お土産屋とレストランで賑わっています。名物はクラムチャウダーとカニかな?。ボウル型のパンをくり抜いた中にクラムチャウダーが入っているの。フタになっているパンをちぎって、これを付けて食べる。名物らしく、どこのお店にもありました。私達はオーダーをまちがってしまい、このパンは食べられなかったけど、クラムチャウダーにはありつけました。お店の人が内緒で、小さいカップのクラムチャウダーを振る舞ってくれたのです。ラッキー!。でもいい人だったけど、お味の方は今ひとつだったかな?(ごめんなさい、正直なもので)。で、しばらく歩いて行くと桟橋があり、「アルカトラズ島」(クリント・イーストウッド主演の名画)への観光船も出ているとか。あ、見えた!!!。Golden Bridgeだ!。しばし鑑賞・・・ふと、下を見ると、エ~~~うそ!!。この寒空に泳いでいる人がいるじゃないの?!。何考えてるんだ!。まったく、どこにもヘンナ人がいるもんだ。

 この後、いよいよケーブルカーの初体験です。ここから片道5ドル(意外に高い?)。とりあえずホテルの近くまで乗って行く事にしました。サンフランシスコの坂は登りも下りも急勾配です。登っている時もすごいけど下りはまるで、ジェットコースターです。恐いけど確かに、景色はバツグン!、スリルも満点!。ホテルの近くでお茶してひと息。密かに気になっていた『ある場所(?)』に行ってみようと話がまとまりました。

 何やらバンマスがいたく気にしていた場所らしい(オザワ談)。レインボー・フラッグが旗めくその場所は、ゲイの町カストロ。一行は Powell駅まで歩いて、Muni(ミュニ)と言う地下鉄で向かう事に。4つ目くらいだから意外に近いのね?。ひとり1ドル50でした。通りに出ると、いきなりありましたね。風に旗めくレインボー・フラッグ。町並みはこざっぱりとして、整然としていて、妙にかわいい感じです。両側のアパートメントも低層で小奇麗です。夕方になってたけど、のどかな雰囲気で危ない感じは無さそう。女が住むには安全そうよね?。所々にハード・コアなお店もあるし確かに、男同士のカップルが目立つけど、ガラは悪くないもの。散策して、スーパーで買い物して、土産物屋をのぞいて、おひらき。おっさんは初日に立ち寄った楽器屋へ行き、私達3人は再びMuniでホテルへ戻りました。

 それぞれがフリータイムを過ごし、8時にロビーで待ち合わせ。いよいよ最後の晩餐です。サンフランシスコは何でも美味しい、グルメの街だとの情報も得ていました。全米3本の指に入ると言うでかい中華街を持ち、その隣にイタリアン街もあり、どこもホントに近場なんです。協議の結果、イタリアンでゆっくり飲もうとタクシーでコロンバスへ。運転手さんのお薦めで、一番混んでいるレストランに決めました。ゆっくり堪能
させていただき大満足で、デザートのティラミスをテイク・アウトして戻りました。後は部屋で軽く飲んで、思い出話しでひと盛り上がり。お名残り惜しいけど、いよいよ明日は出発だ!。

 空港にはお世話をして下さった委員の方々がお見送りに来て下さってました。ホントに、細部までお気遣いをいただき恐縮です。ありがとうございました。叉の再会を誓って、後ろ髪を引かれつつ、サンフランシスコを後にしたのでした。搭乗待ち合い室で何と!、もう一つのサプライズです。在サンフランシスコ総領事の奥様とばったり。同じ飛行機で帰国されるとの事。何と言う偶然でしょう!。もう一度、御招待いただいたお礼を申し上げ、道中をご一緒したのでした。

 今回のサンフランシスコは時差もそれほどひどくなかったし、飛行機も思ったより疲れなかった。ひょっとしたら、私には合うのかしら?。たった5日間なのに妙に愛着を感じるの。ゆったりとした心地良さと懐かしささえ。私の中では『優しい街』と映りました。それもこれも、そこに住んでいる人達の気持ちがそうさせているのかも知れませんね。触れ合った人達がみんな優しく、親切でしたもの。何の抵抗もなく、すっと溶け込める、そして受け入れてくれる、そんな印象でしょうか。また行きたい、すぐにでも行きたい、そんな風に思わせる素敵な街でした。サンキュー!。

 追:家に戻ったらサンフランシスコからメールが来ておりました。ライブに来て下さった方々からの感想です。ありがとう。又きっと、お会いしましょうね!。
 1月も半ばを過ぎました。何だか早いような、遅いような・・・変な気分です。今年の初仕事はサンフランシスコでのライブ。何だか華やかな始まりではありませんか?!。4泊5日と短い行程でしたが、中身はかなり濃かったです。そのせいかもしれません。実に時間の流れがゆったりと感じられます。

 今回は変則の4リズムでのライブ。バンマス(k.B)、ウエちゃん(Dr)、マ-坊さん(B)、おっさん(Gt)に小澤とケンちゃんの総勢7人で臨みました。北カリフォルニア日本商工会議所からの依頼に因るものです。恒例の新年会ディナーショーです。場所はサンフランシスコ中心にある、ウェスティンSt・フランシスホテル。歴史があり、格調高い素敵なホテルのボール・ルームでのライブです。(ちなみに宿泊も)

 私には初めてのサンフランシスコ訪問となります。先ず、街の印象はとても良いです。噂通りの美しい街です。観光の街のせいか、そこらじゅうがクリーンできれいでしたね。こじんまりとした街は空気が澄んで、湿気がなく、スッキリしていました。整然とした中にゆったり感が漂って、どちらかと言うとヨーロッパの雰囲気を感じました(そんなにヨーロッパに行った事ないけど?)。ニューヨークの雑然とした危ない感じはカケラもなく、変な緊張感もないので快適に過ごす事が出来たのだと思います。それと、思った程時差がきつくなかったかも?。そして走っている車がきれいなのに驚きました!。タクシーもオンボロじゃないの!。ぐちゃぐちゃに凹んでいる、廃車寸前の車なんて見ませんもの。ニューヨークとはエライ違いです!!!。そして、ホントに坂が多いの。それも、かなりの勾配なんですよね?!。ひぇ~~~!!。

 ざっとスケジュールを言うと、到着した日(11日午前)はホテルのチェック・インまで用意して下さった車で観光。皆が楽器屋だの、CDショップだと言うので、とうとうゴールデン・ブリッジには行けませんでした。途中のツイン・ピークスの丘から眺めましたけどね。で、お昼を地ビールの美味しい店でいただいて3時過ぎにチェック・イン。この日はフリーでしたが時差対策で、このあと街の散策と夕食。少しづつ実感が湧いて来たかな?。いやいや・・・この顔ぶれで集っていると、どこにいても何ら変わりませんってば!。

 二日目はお昼12時からリハーサル。4時からプレス会見、6時過ぎから領事館公邸での歓迎レセプション出席と、大忙し。メンバーの正装もなかなかですが、公邸もすばらしいです。何でも、映画の撮影にも使われたそうで、ゴージャスな応接間とサロンは見事でした。何より、日本のお正月より豪華なお料理をいただき、一同感激したそうです(私は全貌を見損なってしまいました)。とにかく、いらしているお客さまは翌日のショーを本当に楽しみにされていると実感しました。総領事御夫妻もとても気さくで、ウィットに富み、暖かく私達を迎えて下さいました。光栄なばかりか、貴重な体験をさせていただいた事に感謝です。

 そして三日目、本番当日です。夕方5時からボール・ルームでサウンドスタッフと通しリハーサルの後、本番を迎えます。何しろ外人スタッフです。初対面ではありますが、音と明かりを預けるわけです。慣れたもので本番は何事もなく、スムーズに進みました。いや、流石です!。お客さまはとても良く聴いて下さり、暖かい雰囲気で終始しました。私は時差のせいなのか(いつも通り?)、話がウニ(?)になった所も多々ありつつも、無事に終える事が出来ました。いつものメンバーに支えられて、ホントに心強かった。いいステージをやれたと思います。とりあえず、ホッとした一瞬でした。何だかんだで2時間弱のステージを終え、打ち上げの会場へ。北加日本商工会議所の皆様とのお疲れ様パーティーです。

 実行委員の皆様には本当にお世話になりました。私達の滞在中のケアももちろんですが、楽器の手配やそれに伴う諸々など、ご配慮いただきました。お陰さまで安心して、気持ち良くやり終えた事は言うまでもありません。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。委員長さんが本番当日前に『ここまで来てやっと、ホッとした。肩の荷が下りた』と何度も言っておられたのが印象的でした。ここまでがかなり御苦労だったのだろうと想像します。そうですよね?!、委員の皆さんは普段、それぞれ別の職業をお持ちなのですから。本当にお疲れ様でした。お世話になりました。

 翌日(14日)に先ず、メンバー3人(バンマス、ウエちゃん、マ-坊さん)が慌ただしく帰国しました。我ら残り4人は一日延泊で観光です、あしからず。一日たっぷり、堪能させていただきましょう!。(続く)
 2007年、亥年。新しい年が明けました。おみくじは『大吉』、幸先は良し!。今年は期待通り、何だか良い年になりそうです。おみくじにもありましたが、これまでのもやもやが晴れて、スッキリと青雲に恵まれるそうな。いいんじゃないの?!。大いに期待したいと思います。

 思えば・・・昨年の後半から何だかまったりと、空気が滞ってる感がありましたもの。動きたいけど動けない、そんな気分でありました。今年はそのうっぷんを晴らすべく、燃焼したいと思っています。充実した日々を送れるよう地道な努力と精進、そして初心を忘れずに、じっくりと積み重ねて行きたいと思います。

 これまで同様、今年もよろしくお願いします。そして、皆様にも良い年となりますように!。