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2005年9月アーカイブ

 気がついたら秋の空です。つい先日まで汗ばんでいたのに、いつの間にやら秋の風を感じます。そう言えば日も短くなりました。もう10月なんですものね。ここからは早いです。一気に秋から冬へ移り変わって行く事でしょう。ちょっとセンチな気分になってしまいます。

 9月の後半は26日から3日間、NHK『BS ふれあいホール』の番組収録でした。なかなかハードな3日間でしたよ。テーマが「挑戦」ということなので初体験、初顔合わせなど、これまでにやってない事を探してトライするのが番組の主旨なんです。最初の打ち合わせは7月末でした。もちろんマネージャーはその前に事前打ち合わせをやってるんですけどね。どんなことをやるか、アイディアの模索からのスタートです。

 何度か水面下でのやりとりがあって、8月にそれぞれのゲストとの打ち合わせ。約一ヶ月前です。先ず一日はアカペラ・グループとの共演。チキン・ガーリック・ステーキという神戸出身の6人グループと、文字通り声のみの共演です。緊張感ありましたよ。楽器は一切ないんですから。次ぎは南佳孝さんとボサノバです。南さんとは30年くらい前から学園祭などで顔を合わせてました。まさにニュ-・ミュージック全盛の時代です。その後もTVやラジオ、ライブで遭遇していました。関わっていたミュージシャンの顔ぶれが同じ様な界隈のせいで、すごく近い存在だと思ってました。なのに、一度も一緒に歌った事はなかった。ジョイントと言っても、それぞれのステージをやって終わり。考えてみたら、ものすごく近いのにちゃんと話した事も、お酒を飲んだ事もなかった。ミュージシャンを通して情報を聞いていたので、すごく知っている様な気がしていただけでした。その南さんと今回は初めて歌の共演と少しだけですが、MCの中でお話する事が出来ました。人となりがほんのちょっとだけ、見られたかも?。そして何故か、ボサノバなのよ?!。

 そしてもう一日はマリーンさんです。彼女とも何度か同じステージで遭遇はしていました。なのに、こちらも話した事はなかった。もちろん、二人での歌の共演もなかった。一度だけ、多数のゲストと一緒にエンディングの曲を合唱したくらいかな?。ホントに不思議です。お互いよ~く存在は知っているのにね。番組の中で話して初めて知った事が二つ。一つは、彼女の日本でのデビューがアイドルだった事。もう一つは日本に来て初めて知った歌手が私だったとか。『ビューティフル・ミ-』が印象的だったと言ってました。光栄じゃないですか!。そのマリーンさんとも歌での初共演ですよ。ホントに中身の濃い、ある意味ハードな3日間でした。その上に南さん、マリーンさんの日はバックのミュージシャンの顔ぶれもすごい!!!。

 南さんの日に担当して下さったのは、ボサノバといえばこの人。高校生の頃からセルメンやボサノバのバンドをやっていたと言う、新川博さん。もちろんアレンジャーとして、プロデューサーとして名を馳せています。打ち合わせの時に、南さんからひょいと彼の名前が出たのでした。一同『そうだよね?!』。で、今回是非にと御出演いただく事に。実は私もその昔、デビュー前に高校生だった彼と遭遇していたのです。ヤマハ音楽振興会のとある場所で、彼等の遊びセッションに私が加わった事がありました。何と、その証拠写真を見つけちゃったんです。30数年前のことよ!。今回新川さんと会うのも多分、20年ぶりくらいなんじゃないの?!。その彼が連れて来てくれたメンバーがまた、すごい!。ボサノバなら、とスペシャルなドラムの吉田
和雄さん、ギターに古川昌義さん、ベースには我がチームの六川正彦さんを紹介して下さいました。何と!、吉田さんはポルトガル語が話せる程のボサノバ通。珍しいビリンバウという楽器まで御披露下さいました。ま、中身は見てのお楽しみと言う事で。

 そしてマリーンさんの日は、パーカッションの斉藤ノブさん、ベースに櫻井哲男さん、ピアノに久米大作さんと、こちらも豪華メンバーでの共演となりました。もちろん、ノブさんにメンバーをセッティングしていただきました。私も前に一度、この3人でライブをやった事があるので勝手知ったる何とやら、ですよ。

 9月に入って、それぞれのリハーサルが始まりました。どのプログラムも私にとっては難題です。どのリハーサルも一回きり。終わる度に、不安ばかりが募って来ます。頭を抱える日々の始まりでした。つづく