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2005年5月アーカイブ

 すでに会場前にはお客さまが並んでいるようです。一行は人目につかないように、楽屋入口からそそくさと中へ。もう、5時半になろうとしています。不幸中の幸いだったのは、スタッフが前日終りで帯広に移動していた事。舞台は準備万端で私達を待っていてくれました。早速サウンド・チェック&リハーサル。こんな時、女って面倒よね?。メイクの時間がいるんだもの。『お面』と『カツラ』がほしい~~~!!。と、バタバタしながらも、ちゃんと時間通りにスタート出来ちゃうんだ、これが。5分押しの6時35分、いつもどおり幕が開きましたよ。満杯のお客さまと偶発的なトラブルに、ハイ・テンションにならざるを得ません。思いっきり飛ばしましたよ!。楽しくって、うれしくって、最高に盛り上がりました!。札幌~帯広間、メンバーは約7時間、私と松崎さんは5時間半の電車+バス+電車の長~い旅でした。

 翌日は帯広から釧路への又しても電車の旅です。1時間半くらいでしょうか?、楽勝ですよ。予定通りにホールに入って、今日はリハーサルもたっぷり時間があります。お天気も良く、思ったより暖かく、何だかのどかな雰囲気さえしています。私の鼻風邪も日々回復に向い(おとなしく節制してましたから)、歌うのも少し楽になって来ました。今日は最終日です。約6日ぶりにお酒を解禁にしちゃおうかな・・・?、密かに心楽しみにステージに向いました。私にとっては、ほぼ10年ぶりくらいの釧路でのコンサートです。立ち見もいるくらい大盛況で、気持ち良くコンサートを終える事が出来ました。北海道は私の地元でもあり、どさんこの気質でしょうか?、どの場所も、お客さまがあったかい。身内のようにあったかく受け止めてくれる。そして、楽しんでくれる。そんな空気を噛み締めながら、心地よく、無事に北海道3連チャンを乗り切ったのでした。来て下さった皆さん、ホントにありがとう。心から感謝です。

 さて、無事に千秋楽(?)を迎えたらやっぱり、打ち上げるでしょう!。『じゅんぺいも今日は行くよな?。がまんしたものな。』松崎さんの暖かいお言葉に、大きく『もっちろん!』と答える私(私も嫌いじゃないんだな、宴会)。皆も『今日はぶっちぎれるぞ!』、の勢いです。釧路発祥の「ろばた焼き」のお店にくりだしました。スタッフも後から追っかけ来て、総勢二十数名による大宴会です。スタッフにいたっては今回、ステージ後にバス移動で前乗りしていたのです。お店でゆっくり飲むのは久しぶりですもの、嫌でも盛り上がりますよね。小一時間もした頃には、あっちこっちで出来上がって(?)いたようです。みんなホッとした気分も手伝って、意外に早く酔いがまわったようです。久々に、うちの和田君とベースのしょうちゃんが
ぶっちぎれました。和田君はぴょんぴょん跳ねるは、しょうちゃんは別人2号、3号が出まくるは・・・きっと明日は何も覚えてないんでしょうけどね。スタッフの方でも若者数名がぶっちぎれていたみたい。店を出るなり、「う~つ~くしい人生よ~~」と唄いだし、「シルエット・ロマンスもうたえるんです!」と、私に訴えかける輩が約一名いましたっけ。やっぱ、明日は覚えてないんでしょうね・・・?。

 翌日は、このツアーで一番早い『集合、出発』だって事、みんな知ってたかしらん?!。この大宴会の数時間後の事です。空港に向うバスの中はどんよりと重た~い空気が充満し、酔っぱらいの集団がえへら、えへら
無気味に笑い、同じ話を何度もくりかえす奴。もう、酔っぱらいったら!!。普段はいい奴なんだけど..。

 このツアーで、事件がもう一つ。バイオリンのミオちゃんが初日からお腹が痛いと言ってたそうです。本人は何か悪いものにでもあたったのかしら?、などと気楽に考えてたそうな。ところが一日たっても、痛み止めを飲んでも、一向に治らない。で、救急病院に行ったら、盲腸の可能性があるって言うじゃないの!。ちゃんと検査をしてみないとわからない・・・って。こんな状態で最終日のステージをこなし、翌日はヨッパライの中で気丈に笑い、東京へ戻ってそのまま仕事場へ。ホントに、よく頑張りました!。今日聞いたところによると、盲腸ではなかったらしいとのこと。胃炎か、腸の炎症か、詳しい事は私にもわかりません。とりあえず、大事に至らなくて良かったね、ミオちゃん。お大事にね。ホントにある意味では、この仕事はハードですよね。身ひとつが勝負ですから。お互い体には気を付けましょうね。

そんなこんなありつつも、楽しい北海道ツアーでした。また次回、楽しいステージやりましょうよね!。
 このところの温度差で鼻風邪をこじらせてしまい、さんざんな日々を送っておりました。思えば今年の年頭から引きずっていた鼻風邪でした。やっと仕事が一段落したので、少し運動でもやりだそうか・・・と思っていた矢先のことですよ。あれ?、鼻声になってる?、なんて言ってるうちに熱は出るは、鼻はでるは、タンがからんで咳込むは・・・そのせいで又しても、耳を痛めてしまいました。内科と耳鼻科と通いつめて、どうにかヤマは越えたようです。やれやれ。

 辛かったのはそんな中のコンサートです(あったり前ですが!)。松崎さんとのジョイント・コンサート(北海道3連チャン)です。御迷惑をかける訳にはいきませんでしょ?!。しかしながら風邪は思うように快方に向ってくれません。熱は下がったものの、鼻と咳は相変わらず。耳は塞がり易くなってるし、異常に敏感な感じさえしています。なんで、こんな時に飛行機に乗らなくちゃなんないの?!。大好きな北海道が今回ほど恨めしく思えた事はありません。数年前にやはり、ツアーで北海道に行った折り、中耳炎になった嫌な思いでが蘇ります。祈る様な気持ちで、ガムを噛み噛み飛行機に乗り込みましたよ。

 ホッ・・・、何とか耳は大丈夫なようでした。しかしこの鼻声、どうにもなりません。自分の体調管理のまずさにホントに責任を感じます。身の縮む思いで、皆さんに平謝りの米つきバッタ状態。とにかくここは踏ん張って、無事に乗り切らねば!!。お陰さまでコンサートの方はトラブルもなく、いいノリで終える事が出来ました。松崎さんには心から感謝。おまけに余計な気まで使わせてしまい、すみません。もちろん、お客さまには陳謝。これからはいつも万全で臨めるよう肝に命じますです、ハイ。

 翌日は電車にて、札幌から帯広へと向いました。2時間強の移動ですから割に楽な行程です。鼻をかむ回数も少し減ってきているし、声も戻ってきているような気がします。と、半分も来た頃でしょうか?。『トマム』駅に停車。アナウンスが入りました。「この先、新得(しんとく)駅周辺が低気圧の影響で強風が吹いております。今の所運転を見合わせ、しばらくの停車となります」。車内、し~ん。5分後、「強風の為、新得までの運行は不可能と判断されました。この列車、ここで運休となります。つきましてはここから新得までバスによる移動、新得から別の列車に乗り換えて終点釧路までの運行とさせていただきます。ただいまバスを手配いたしましたので、到着までしばらくお待ち下さい」。え~~~・・・。

 『トマム』と言う駅は御存じかと思いますが、スキー場のために出来た・・・みたいな駅です。ホームの周りはな~んにもありません。窓から見る景色はただ、ただ原っぱ。そして反対側に山。どんよりと雨まじりの中、風に木々が揺さぶられて窓を叩きます。ところどころには雪さえ残っているのが見えます。何とも心細く、寒々しい風景が広がっているではありませんか。

 待つ事1時間半、時計は午後2時をまわりました。ホントなら今頃、帯広に着いてる時間です。まだバスが来ない・・・。何度かアナウンスはあるのですが、一向にバスが着かないのです。10両編成の列車ですからバスも10台からの手配となる訳で、そりゃあ手間取るのもわかります。実は、私達の一本前の列車にはメンバーが乗っていたのですが、その列車も少し先で立ち往生。その列車がこの少し後、トマムに引き返して来たのです。2本の列車が揃った頃、バスがようやく到着。民族大移動さながらにバスに分乗、新得に向いました。約1時間弱で新得に着き、そこから折り返し運転に切り換えた列車に乗って、目的地である帯広に向います。トマムでバスに乗れたのが3時半頃、新得で列車に乗り換えて、帯広までは40分くらいでしょうか。やっとのことで辿り着いた時には、5時をまわってました。(当然メンバーも同着です)

 開場に入ったのが5時半頃、1時間後にはコンサートが始まるのです。それにしても北海道は広いです。ここ帯広では薄日さえ射しているほど、穏やかな天気なんですから。唖然・・・!。つづく
 5月5日『子供の日』、いいお天気です。ゴールデン・ウィークも終盤に入りました。街はまだ静かな感じがしています。みんなどこかへ出かけているんだろうな・・・わたし?、私はみんながお休みの時こそ仕事ですもの。この仕事って、そういうもんです!。(なんて因果なの?!。トホホホ・・・)

 4月30日には湘南で野外のイベントに出かけ、5月3日は福岡に行って来ました。初の『博多どんたく祭り』を体験しました。幸運と言えば幸運でしたが。毎年恒例の『FBSどんたくファミリーコンサート』に出演したのです。TVの収録で、まさに今日の午前中にオン・エアだったはず。九州交響楽団との共演でした。久々に大きなバックを背負っての熱唱(?)は実に気持ちいいものでした。他に、タケカワユキヒデさんもいらしていて、こちらも久々の御対面。奥様とも初めてお会いしたのですが、なかなかお茶目なステキな方でした。本番前日の前夜祭(?)いや、宴会(?)では大いに盛り上がりました。

 ちなみに、初めてお会いしたのが編曲&指揮の小野崎孝輔先生。すばらしい編曲に感動しました。誰もが『こわい先生だよ』と言うのでちょっと緊張感はありましたけど、お会いしてみたらとても柔和な感じでしたけどね。流石に神経はこまやかそうです。「今夜寝られないんじゃないかと思うと、心配で寝られないんだよ」と、さかんにおっしゃってましたっけ(笑)。当日お会いしたらやっぱり、「昨夜は一睡も出来なかった」と嘆いておられました。来年からは睡眠愛用グッズ(まくら&トランジスタ・ラジオ)を先に送っとこうと、きっぱり。こちらもお茶目な、楽しい大先生でした。

 そして何と!、この番組のプロデューサーである「Fさん」は実に、26年前に『大橋純子と美乃家セントラル・ステーション』のコンサートを企画して下さった方だとか・・・。それも、同じこのホールだったそうです。そう言えば覚えがありましたもの、『電気ホール』と言う場所が妙に印象的で、記憶にありました。まだ美乃家が初期の頃ですよ。Fさんも入社したてで、髪ももっとふさふさしてたそうです。エッ!、そうなの?!。(これが記憶にないんだな・・?)

 午前中に本番、収録という歌手にとっては苛酷(?)な時間帯をのぞけば、とてもいいコンサートであったのは言うまでもありません。本番当日の夕方にはもう、家にいましたもの。な~んにもなかったかのように、よ?!。てなわけで、これからしばらくは私も連休に入らせていただきます。今日はこれから水泳かな?。地味に体力作りでもやりますか・・・ホッ・・。なんで、ため息が出るのよ?!。