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2005年3月アーカイブ

 いよいよ東京です。例年のように、ここ「STB139」だけは一日一回のステージに付き演奏時間も長いのです。当然、曲数も増えます。やっと馴染んだ曲の構成も一旦忘れて、組み直し。今年のクラブ・サーキットはスペシャルの大阪、通常の福岡-名古屋、そして東京と、3つの違ったパターンをこなしてきた訳です。そう言った意味でも気力、体力大いにやりごたえのあるツアーではありました。助かったのは、どこのお店も数年来の顔なじみのスタッフだったこと。好意的に接していただき、リハーサルも本番もムダ無く、こちらのペースでやることが出来ました。本当にありがとうございました。

 さて、シメの東京です。レレレ、どうしちゃったのよウエちゃん?!。えっ?、風邪だ?!、インフルエンザだって?!!。花粉症ではなく?!!!。それでなくても細くて、白いウエちゃんが一層青白く見えます。
マスクではなく、マフラ-で顔半分覆っている姿はまるで、戦場から逃げてきたゲリラの様相です。大丈夫なの・・・?。そのせいでしょうか、いつものウエちゃんの暴走もなく(?)、いつになくしっとりとクールにステージは進行したように思います。お客さまもいつもの常連さん達。勝手知ったる古巣に戻った様な安堵感もあります。例年になく、あったかい空気に包まれているような一体感がありました。落着いたステージで今年のクラブ・サーキットも無事に締めくくる事が出来ました。来て下さった沢山の皆様には心から感謝したいと思います。ホントにありがとう。また次回、元気にお会い出来ますように。

 二日おいて、私とバンマス、おっさんは松崎さんとのジョイント・コンサートに出かけました。3連チャンのホールコンサートです。まだまだ気が抜けません。しかしながら体はやっぱり、疲れてきています。ここをもうひと踏ん張り、と言い聞かせつつ乗り越えて来たのでした。実はおっさんと私はあのSTBの後、ちょっと変な感じを覚えたと言い合っていたのです。確かにあの日の夜、私も家に帰ったら右のノドが引きつれるように痛かった。まさかウエちゃんの風邪をもらったわけではないよね?!。『病は気から』、こういう時こそ気持ちの持ち様じゃないの!。そんな不安を頭から振払って、何とかコンサートを滞りなくやり終えました。

 で、一日おいて北海道です。もちろん別の仕事で、これまたおっさん、バンマスとのアコースティック・バージョンです。さすがに3人ともくたびれてましたね。いや、演奏や歌は何の影響もないのですが、乗り物にはもう『うんざり』なんですよ。乗り物疲れが体にこたえるんですよ、さすがに。当然飛行機よね。時空をあのスピードで移動するのはやっぱり、体には負担ですよ。おまけに千歳に着くや、いきなり真冬に逆戻りなんですもの、ショック!。札幌市内もまだこんもり雪景色です。3月末とは思えないくらいの密度で、雪は降り出して来るし・・・。ホントに日本列島は広い、トホホ・・・。

 この日は「乗り日&リハーサルのみ」というスケジュールだったので、気持ち的には楽でした。とにかく今夜はゆっくり休んで明日に備えないと。そんな気持ちで招待された食事会に出かけました。その夜は思いがけなく、ゆっくりと海鮮しゃぶしゃぶ(もちろん肉も)をいただき、ゆっくりと好きなお酒を楽しみ、久しぶりに優雅なお食事を堪能させていただいたのでした。思えばず~っと、お弁当の日々でしたもの。食事らしい食事と言えばホントに久しぶり。「ここまで頑張った御褒美だね」と、みんな満面の笑顔。湯気の出ている鍋を見て感動していたのは私だけ?!。お腹も気持ちも大満足で早々とホテルに帰り、予定通りゆっくりと休むことが出来ました。翌日も雪は降っていましたが、何事もなく仕事を終えて帰途に着きました。

 今日やっと、日記も書き終えたし、やれやれ。そして明日は又、ジョイント・コンサートで富山です。ホッとするにはもうひと踏ん張り。頑張らねば!!。
 大阪を皮切りにスタートしたクラブ・サーキット。二日おいて福岡、名古屋の5泊6日のツアーに出ました。ここからはメニューを切り換えて、新たなるスタートということになります。気持ちも切り換えて再度、ダッシュ!、そんな気分かな?。

 今年の花粉症は凄まじいらしい・・・あちこちでマスクをした人が目立ちます。うちのメンバーの中にも一人、二人、「目がかゆい、鼻がぐずぐず・・」とか言い出していました。私は大丈夫みたい。何たって田舎育ちですから。私の場合は乾燥と風邪の予防でマスクを常備していますけど。ここから8ステージ続きますしね、そりゃあ「ノド」には気を使いますよ。声の調子が悪いと倍以上、体力使いますから。で、今回はいざと言うの時の為に、強い味方を持参したのです。大阪で『いいもの』いただいたんです。

 クラブ・サーキットのちょっと前に、大阪キャンペーンに行ったんですよ。その際、ラジオ出演した折りにパーソナリティーの南かおりさん(通称かおりん)から『鼻キ・レ・イ』という新兵器(?)の話を聞きました。彼女はテレビ・ショッピングの仕事で体験したらしいのですが、とてもいい!!!、と絶賛。何でも、鼻とノドの間を洗ってきれいにするんだとか?!。もともとは花粉症対策の商品らしいのですが。とにかくうたい文句がいいじゃない!。『鼻が通ってスッキリ・快適』ってね。と言う事は・・・?、鼻とノドの間の粘膜が潤おう事まちがいなし!。これはいいかも?!。吸入器より手っ取り早いんじゃないの?。そのかおりんが大阪ブルーノートの初日に来て下さいました。おまけに、この『新兵器』をプレゼントして下さったのです。やったー!!。『病は気から』ってホントよね。これを持っているだけで恐いものなしよ!。

 福岡はいつものように、メンバー共々気持ち良くステージを終えて、気持ち良く打ち上げて、無事に終了致しました。キャンペーンでお世話になった方々も多数おいでいただき、お客さまも沢山来ていただき、感謝感激で楽しく終わる事が出来ました。ありがとう。今年はギターに土屋潔さん(おっさん)を加えてのツアーです。そりゃあ、平均年令は多少上がったけれどその分、渋めで大人っぽいステージをお届け出来たはず。その昔(美乃家時代)以来の長丁場なツアーです。回を重ねる毎に、いぶし銀のおっさんが爆裂してくるのです。ドキッとするようなスリリングなギターに、一緒に演奏している私達まで揺さぶられるほどでした。なかなか圧巻でしたよ。結構おっさんも楽しそうで、「早いなあ、もう終わっちゃうのか(ツアー)・・・」と言ってたくらい。まだよ!。これから後半戦よ!!。

 福岡空港から今話題の『中部国際空港』に降り立った我ら。大分見物客も減ったとは言え、デッキには大勢人がいて、まるで私達を出迎えてくれてるよう。どこも新しい匂いがしています。と言いながら、どこを見るでもなくすんなりと出口の荷物カウンターへ。せっかく来たのに・・・、ここに降り立つ機会はそんなにないと思うんだけど・・・。後ろ髪引かれつつ、お迎えに来てくれたブルーノート号でホテルに直行。

 時期が時期なもので、名古屋は何だか盛り上がっている気配。いつものホテルではなく、名古屋城を真正面に見る今年のホテルです。残念ながら、しゃちほこは取り外されていましたけど。こういう名古屋城も貴重かも知れませんね。品格と由緒を感じさせる館内はどこか、旅行にでも来たような気分に誘われます。そんな浮かれた気分を振払って、さて明日、明後日とキッチリ決めないと!。

 街の雰囲気そのままに、盛り上がりましたよ、もっちろん!。ここでもおっさんの渋めと、はち切れ様は絶好調。そりゃあそうでしょ、大須のコメ兵で欲しかったギターを購入。この衝動買いをどう奥さんに説明するか、頭を抱えつつも顔は子供のようにうれしそうでした。残念ながら今回は使い物にはならなかったですけどね。ちなみにウエちゃんもスネアを購入。前日の乗り日に「TAMA」の工場に見学に行き、そこで衝動買いをしたとか。みんな子供のように眺めたり、磨いたり。いや、なかなかこういう風景はいいもんです。

  名古屋城を後に、残すところシメの東京です。大詰めに来て、寂しい気持ちもあるけれど、それ以上にキチッと締めくくらなきゃ。終り良ければすべて良し、でしょ?!。つづく
 「クラブ・サーキット2005~ホテル・マージナル~」も昨日をもって無事完走。終わってしまえば長いようであり、アッと言う間の7日間(13ステージ)でもあったような・・・。とは言うものの、スタートの大阪ブルーノート(3/4、5)がはるか昔の事のように思えるのも事実です。先ずは、来て下さった沢山の皆様に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

 今年はデビュー31年目。我がチームのバンドで臨んだクラブ・サーキットはサウンド、コーラス共に、限りなく『大橋純子の世界』を再現することを目差したのです。一番新しい歌から懐かしい歌、代表曲、節目の曲と、歴史を辿るべく全曲オリジナルで構成しました。ほぼ30年の軌跡からピックアップした曲の数々です。並べたら一体どんな風になるだろうか・・・?。そんな懸念も吹っ飛びました。これが意外に違和感がない。どれも『今の歌』として聴こえたはずです。あらためて『曲の持つ力』のすごさを感じさせられました。こんなにすばらしい財産を持っている私って、何て幸せものなの?!。

 それにしても限られた時間の中での構成です。かなり飛び飛びに時代を駆け抜けたのも事実ではありますが。不思議だったのは一番新しい曲と20数年前の曲が並んでいても違和感がなかった事でしょうか。(私がそう思うだけ?)もちろんアレンジを多少変えた曲もありますが、ほとんどはオリジナルに近い形で再現しました。このところの70年代、80年代の音楽が取り沙汰される風潮も手伝ってか、妙に今は新鮮にさえ感じられましたもの。(確かに数年前、数曲トライした時は今じゃない、と感じました)時代を感じる(?)とすれば「ビート感」と「詞の世界」と言う事になるのでしょうか。「詞」は特に時代が反映されます。何たって流行歌ですから。でもずっと歌い続けているシンプル・ラブやシルエット・ロマンス、愛は時を越えて等々(数え上げるとキリがない)は「特定の時代背景」や「人物像」が限定されていない。ここが『時代を越える歌』になる所以でしょうか。当時の私には、かなり背伸びした歌が多かったのね。今回はこれらの曲の数々が特に新鮮に感じられました。不思議なものです。

 大阪ブルーノートはリニューアル・オープンの初出演につき、スペシャルでお送りしました。『ビッグ・サプライズ』って訳。何と!、シンガポールからこの二日間のためだけにディック・リ-さんに来ていただいたのです。私とディックのコラボがあり、ディックの弾き語りパートあり、バンドとの全員のセッションありと
大いに盛り上がりました。ステージの詳細はきっと、バンマスが事細かに再現してくれるはず?なので、私は省略させていただきますが、とにかく楽しくジョインした事は確かです。ディックさんはすばらしい才能の持ち主であり、優しさとサービス精神を兼ね備えたエンターティナーでもありました。そのパフォーマンスには学ぶものが沢山ありました。いい出会いをさせていただいた機会に心から感謝です。また、ディックさんのファンの方々も大勢お越しいただき、新しい出会いにも感謝です。ありがとう。何より、ディックさんが『楽しかった!』と言ってくれた事が一番うれしかった!!!。すっかり仲間になっちゃったもの!。『また絶対一緒にやろうね!』と、かたく(熱く?)ハグしてステージを終えたのでした。先ずは、幸先のいいスタートを切った、今年の「クラブ・サーキット」であります。つづく