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2003年12月アーカイブ

 今年も残すところ10日余りとなりました。『アッと言う間に・・・』と、言うのはいつものことながら。例年ですとこの時期、出たり入ったりのクリスマス・ツアー(?)真っ盛り。しかし今年はちょっと、いつもと違います。不況のあおりか、クリスマスのライブ自体は減っています。結構ヒマかな・・・?と、思いきゃ何と!、来春のリリースに向けてレコーディングが始まりました。結局、バタバタと「年の瀬」を迎えるに違いありません。

 先日、この日記で『美乃家セントラル・ステーション』の初代オリジナル・メンバーと懐かしい再会を果たした・・・と書いたばかり。もしかしたら・・・?、の予感は早くも的中したのです。昨日、レコーディング3日目にして土屋昌巳さん(マ-坊)の登場となり、実に28年ぶりのレコーディング参加が実現しました。先ずは、もちろんギターリストとして。イメージ通り(?)、メロディックでありながら、絶妙な、すばらしいソロを弾いてくれました。音も最高にいい!!!。ギターやアンプへのこだわりは昔どおり(1960年代のVOXというアンプを持参)。音色の調整は念入りに。ホントに、イイ意味で裏切られる、そんなソロとでも言いましょうか、実に個性的なソロを披露してくれました。私と健ちゃんは「ああ、昔と変わってない」、漠然としたイメージの中にある「マ-坊らしいソロ」に感動。独創的で危険な音色に、スタジオの若いスタッフ達は唖然とした表情。「生まれて初めて、こんなギターを聴きました」ですって。

 アッと言う間にレコーディングは終わり、しばらく談笑。その後、みんなで『鍋焼うどん』を食べました。あまり寒かったので、頭の中は『鍋焼きうどん』になっていたのです。ちなみにマ-坊は『天ざる』でしたけど。・・・・・?!。

 この後、今回のアルバムについての打ち合わせ。何と言っても、30周年を迎える記念すべき私のアルバムですもの。是非、マ-坊にも参加して頂きたいじゃありませんか!。一瞬にして吹っ飛んでしまう28年の歳月。つくづく縁と言うのは不思議なものです。四半世紀たって、新たなる出会いの第一歩が今始まろうとしています。彼も快く参加を承諾してくれました。年明けから引き続きレコーディングになりますが、何だかワクワクしてしまいます。面白くなりそう!。あの『美乃家・・』を彷佛とさせる、「マ-坊サウンド」がここへ来て、聴けるのかも?!。乞う御期待!。

 昨夜は帰って来てからも興奮覚めやらず。何度もソロの入った曲を聴き返しては、感動をかみしめました。とは言いつつ、今年はまだステージも控えております。何はともあれ今は、体調万全でステージに臨むべく、気持ちを切り換えねば、と思う今日この頃であります。
 ずいぶん間が空いてしまい、空けば空く程書きにくくなる。どうも私の「三日坊主体質」は、一生治らないようです。コツコツと地道な努力が大切なことは重々わかってはいるんですが・・・。実に情けない!。

 この間、恒例の同窓会(高校の)があり、一年ぶりに皆と再会しました。今年は総勢16名。相変わらずで良かったね、とお互いの健康を称えあったものです。北海道からわざわざ来て下さった3名を加え、女子が13名と男子4名。やっぱり、女性勢力が絶大の強さで仕切っていたように思います。「母は強し」、まさにその通りの盛り上がりで、楽しい一日となったことは言うまでもありません。何人かは「ジジ、ババ」になったとうれしそうに話していました。ホントに孫は可愛いものみたいです。今回初参加の二人の女子とは実に、三十?年ぶりの再会でした。こうして輪が広がって、又ひとり、又ひとりと懐かしい顔に会えるのはホントにうれしい事です。いつも幹事を一手に引き受けてくれる「葬儀屋しんちゃん」には心から感謝です。

 懐かしいと言えばもう一人、懐かしい仲間と再会しました。あの、『美乃家セントラルステーション』の初期のメンバーだった土屋昌巳さんです。(私達はマ-坊と呼んでいました)彼のギターと曲、そしてサウンドは美乃家の一端を担う貴重な存在でした。実に過激で、独創的な世界は今も語り継がれています。美乃家を抜けた後、『一風堂』を結成、その後ロンドンで活動していました。『ジャパン』のメンバーとしての活躍ぶりは近年、話題になっていました。そのマ-坊と二十数年ぶりに再会したのです。あるランチパーティーの後、お茶でも飲もうと4人で近くのファミ・レス(?)へ。当時のメンバーであるベースの次郎君(彼は土屋昌巳君と義理の兄弟になります)と健ちゃんの4人で実に、6時間あまり語り合いました。二十数年の月日が一気に飛んでしまったようです。まるで今、バンドのこれからについてミーティングしているような錯覚に陥りそうでした。4人の距離感や位置が当時そのままだったから。ま~た、その頃の出来事を良く覚えているんだもの。音楽の事、プレーの事、ロンドンでの活動や関わったミュージシャンの話等々、健康から「食」に至までしゃべり倒しました。何たって、昔から話題豊富なマ-坊でしたから話は尽きません。時間のたつのがアッという間でした。

 別れを惜しみつつ、又連絡を取り合おう、という事でそれぞれ帰途につきました。とてもあったかい、それでいてさわやかな余韻に包まれた一日でした。又きっと、どこかで一緒に奏るにちがいない・・・そんな予感がしています。まだまだ先は面白い事がいっぱいありそう、ホントに「楽しきかな人生」って感じです。