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21世紀初のレコーディング日誌 その 2

 6月7日(木)レコーディング2日目の今日は、先日の曲のダビィングです。つまり基本のリズムにいろんな楽器を重ねていって色ずけをしていく作業です。スタジオに行くともうバンマスが一人、作業を始めてました。アコースティック・ピアノ、ハモンド・オルガンが入りサウンドに華やかさが出て来ました。夕方になってタマちゃん登場。アコースティック・ギターのかぶせに来てもらいました。これもなかなか爽やかでホットな雰囲気が加わりました。いい感じに仕上がって来ています。みんな上手いので仕事が早い!。そこへウエちゃんが到着しました。ベースのロクさんはお隣でリハーサルがあってその後こちらに合流。な〜んて無駄がないのかしら?!なんて言いつつ今は、トド(?)のようにその辺にころがっています。

 私も今日は特別登場の場面もなく、みんなで御飯を食べてこの日誌をまとめるだけ。まあ、今のところ順調に運んでるね・・・と。まだ始まったばかりで、と思うかも知れませんが予定通りに作業が進むと言うのが大事なんですってば!。今日やり残すと少しずつ作業が溜まって来て、後で大変な目に会うのです。できる限り今日やる事は明日に延ばすな・・・これは鉄則です。それにしても今回はハードディスクレコーディングでありながら限りなく'なま'のバンドサウンドで、あの懐かしいまでの70年代サウンドを再現しようというのですから興味あるレコーディングではあります。今の時代のバンドサウンドはこれだ、というのを是非とも作り上げたいと思っています。とくと御覧あれ、ですよ。早々に(?)今日は終了の模様。

 6月8日(金)今日の作業は新曲に入ります。今回のアルバムで数少ない打ち込みサウンドに仕上げる曲なのでスタジオ内もひっそりしています。アレンジャーのバンマスが一人、コツコツとパソコンに向かっています。横でプロデューサーであり、作曲者のケンちゃんが成りゆきを見守っているという風景。先日の賑やかな雰囲気とは打って変わって妙にちんまり(?)しています。何て孤独で地味な作業かしら・・・なんて思いながら私も黙々とその風景を綴っているのですけど。ある程度形が出来たところで私にお呼びがかかり、キーとテンポ、曲のサイズを決める段取りです。もうしばらく待機ですか・・・。エンジニアの芹澤さんも今のところ手持ち無沙汰の様子、今日は忍耐のレコーディングになりそう・・・。何たって打込みは音決めが勝負ですから、それなりに時間を要します。結局この2日間は予定のダビィングをとりこぼし、次回にまわすことに。